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「お~これはこれは美しいお嬢さん。泣いているのかね。」
「ッ?!誰?!」 いきなり後ろから声をかけられかなめは警戒しながらその男から離れた。 「おや?もしやミズ・チドリかな?」男はゆっくりかなめに近く。 「あなた…誰?」 「私かね?私はただの政治家崩れだよ。貴女のお父さんとは少々馬が合わなくてね、色々と邪魔をされたものだ…」 男はにやついた顔でかなめの身体を舐めるように見た。 吐き気がする。…怖い! とっさにポケットの携帯を見ずに発信のリダイヤルを押した。 ここはミスリルだ。 こんなやつ一溜まりもない。 大丈夫。すぐ誰か来てくれる。 震える身体を無理やり押さえ込みじりじりと男から距離を取る。 「君は大きくなったね。よく顔を見せてごらん。」 「そこからでもよく見えるでしょ…こっちこないで。」 「強がりな所に生意気なところも父親譲りか?だが何時までそうしていられるかな?ここは屋上だ。私と君しかいないのだよ?」 男が手すりの角にかなめを追いつめる。 いやだ…怖い! 男の手がかなめを捕らえた。 「いや!触らないで!!」 「お前を汚してやったらあのくそ生意気なお前の父親はどんな顔をするのだろうな!!」 「いやあああ!そーすけ!そーすけえぇえ!!」 必死に逃げようと暴れるかなめを男は簡単に組み敷いて愉快そうに笑った。 ブーッブーッ 「カナメ?」 「さっきの子だよ…出てやれよ…」 「相良『そこからでもよく見えるでしょ…こっちこないで。』 「?」 「どうしたソースケ」 「シッ」 『強がりな所に生意気なところも父親譲りか?だが何時までそうしていられるかな?ここは屋上だ。私と君しかいないのだよ?』 どうやら誰かと話しているようだ。 なんだか嫌な予感がする。 『いや!触らないで!!』 『お前を汚してやったらあのくそ生意気なお前の父親はどんな顔をするのだろうな!!』 『いやあああ!そーすけ!そーすけえぇえ!!』 ブチッ 「!!」 ガチャッバタン!!! 「おいソースケ!」 携帯が切れた瞬間 宗介の中の何かが切れた。 傍にあった愛用銃を取るとクルツに何も言わずに部屋を取びだした。 頭の中は彼女の泣き顔で一杯だった。 続く PR |
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