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「まったくざーんねーんね~」
マオはビールを片手に大袈裟にため息をついた。 だが口元は笑っている。 「他の方は皆さん戻られたんですか?」 「なんかうちの副社長が遊んでないで戻って来いってお怒りみたいね」 ニヤニヤと言うのがぴったりな笑いを張り付けながらマオは空になったビールをくしゃっと潰し、新しいビールを開けた。 「マデューカスさん…大変そうだなぁ」 「ま、帰ったらソースケも大目玉覚悟だな」 笑うかなめにクルツがこれまたニヤニヤしながらかなめの隣で完全に固まっている宗介を見た。 「相良君も?」 「なんで相良まで?」 きょとんとしている元クラスメイトの視線を浴びつつ宗介は重い口を開いた。 「ちゅ…いや副社長は今回の警備は過剰だと仰っていて、実は許可が下りていない…」 「は?!」 「いやっ…たい…社長からは許可は出ているので大丈夫だと思ったのだが」 「テッサはソースケに甘いから副社長が断固反対ってね。」 「まぁ俺らはテッサ直属だからな~機体だけ回収されて俺らだけ残ったわけ」 だらだらと脂汗をかきつつ魚を手にかなめに言い訳をしている宗介を見つつニヤニヤ顔のマオとクルツ。 「ちょっとそーすけ!大丈夫だって言ったじゃないの!」 「いやっ…大佐殿から許可が得れれば構わないだったはずだ」 「でもマデューカスさん怒ってるんじゃない!」 「そ…それは…」 「カナメーその辺でストップ~」 じりじりと壁際に追い詰めつつ鬼のオーラを出し始めたかなめにマオが苦笑しながら止めにかかった。 「だって!」 マオに宥められながらいつの間にか手にしたふてくされながらハリセンを握り締めた。 相変わらずハリセン攻撃してるんだなと 友人が皆懐かしそうに二人を見ているのを クルツが見て喉で笑った。 「カナメ。だいたいソースケが大目玉食らうのはね」 「マオ!」 真相を話そうとするマオにすかさず止めに入る宗介。 だがこの程度で黙るマオでもなくクルツの方に向かって宗介を押しやる。 「はいはいクルツ黙らせてー」 「姉さん俺接近戦苦手何だけどw」 「あ?」 「ナンデモアリマセン」 仕方なく宗介を羽交い締めにして抑えるが長くは無理だなぁとため息をついた。 「マオ!」 「ソースケ五月蝿い!」 最終的には飼い主に一喝されしょんぼりと口を噤んだ。 続く PR |
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