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【2025/07/17 22:19 】 |
キャンプ☆16
何故この場にいない大佐殿の名が出てくるのだろう。
と、以前の宗介なら思っていただろう。

しかし今の彼は少しだけ理解していた。

千鳥はまだテッサに嫉妬しているのだと。

「面倒だなど君への気持ちを理解した後は思ったことはない」

はっきりと千鳥に向けて言葉を紡ぐ。

「…嘘だ」
「任務だと思っていた頃は無くも無いが」
「…」
「だが気持ちを理解した後は無い。一度もだ。」

真っ直ぐ千鳥を見ながら宗介は紡ぐ。

「…本当?」

伺うように顔を上げる千鳥に大きく頷いてやる。

「そっか」

少し安心したようで軽くはにかみながら宗介が差し出したコーヒーを受け取る。

「そーすけ」
「なんだ?」

--ぴとっ

「----っ!?」
「ちょっとだけ…こうしてて」

正面から千鳥が宗介の肩に顔を埋める。

そして

「ありがと」

ちゅっ

「!」

頬に柔らかい感触
甘い女性独特の吐息
柔らかい千鳥の声
目を合わせば照れてはにかむ
その笑顔


全てが愛おしい。


「ー--んっ」

気が付けば宗介は千鳥の唇に自分の唇を重ねていた。


宗介が千鳥の正面に居たためちょうどみんなからは見えない。

見えてないしいいよね
宗介からなんて
珍しいなぁ

なんて思いながら千鳥も
その甘い口づけに酔いしれる。

長いようで短い口づけの後
二人は目を合わせ幸せすぎて笑う。
もちろん宗介の笑顔は千鳥にしかわからないくらいささやかだが
それでも千鳥は充分だった。


「かなちゃん?いいことあったでしょ」

輪に戻った千鳥に響子がニヤニヤしながらつついていた。
さあ吐け!と小野Dと稲葉に詰め寄られ

なんでもないわよっ!

と言いながら逃げる要は幸せオーラ全開で
クルツとマオは若いねぇと笑った。



夜も更け、遊び疲れて眠ってしまった友人達と
可愛い恋人と
気を許した仲間と--

今までなら考えた事も無い幸せの形をかみしめ
アルに警戒指示をした後宗介も目を閉じた。



続く
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【2012/08/29 02:46 】 | フルメタ宗かな | 有り難いご意見(0)
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