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「「と…常盤?!」」
「常盤さんいつから起きてたの?!」 んーっと伸びをして体を解す恭子は特に何ともなげに 「はじめから☆面白そうだから皆で寝たふりしちゃった☆」 「「「皆?」」」 固まってしまった男三人を尻目に起きて伸びをして体を解す残りの女子。 「ばかな…さっき確認した時はは寝ていたはずだ」 まさか自分の判断が間違えていたとは…と宗介だけは違う理由で固まっていたが 一向に起きない女子を見て首を傾げる。 「千鳥?やはり寝ているのか?」確認しようと近く宗介 「うるさい!」 起きあがらずに丸まったまま返事をするかなめ。 「かなちゃん照れてる~」 にやにやと恭子が笑った。 「恭子!!」 「はいはい。ご飯食べよう~」 思わず起き上がってしまったかなめは うーとかあーとか言いながら 恥ずかしそうに宗介から顔を背けた。 「千鳥?」 「うー…そーすけのばか」 いつもと変わらない雰囲気の宗介に 少し膨れながらかなめは立ち上がって皆の元へ歩いていった。 「???」 宗介はよくわからなかったが飼い主の後ろをついて行った。 「相良くん、ちょっといい?」 「常盤か…どうした?」 食事の後雨も上がり、男子は釣り竿を持ち、女子は水着に着替えて洞窟の近くの川に来ていた。 天気は回復に向かい、釣りをしてるちょっと下流では女子が水遊びをしている。 釣れ具合も上々で今から夜の食事が楽しみだ。 少し離れたところで全体を見渡せる場所に陣取った宗介は周りを警戒しながらそれなりに釣りを楽しんでいた。 「わぁ~いっぱい釣れてるね☆相良くん釣りが趣味って本当だったんだ」 「肯定だ。特に今日は調子が良いようだ。」 しかけから目を離さずに会話する宗介のとなりに座り、恭子は言葉を続けた。 「あのねかなちゃんは可愛くて、スタイルよくて、モテモテさんなのに、凄い恥ずかしがり屋で、素直じゃないけど、凄い頑張りやさんなんだ」 「そうだな」 「相良くんが来てからかなちゃん毎日楽しそうであたし嬉しくって」 えへへ…と本当に嬉しそうに恭子は笑った。 「そうか」 「うん!だからね…ずっと…かなちゃんのそばにいてあげてね」 恭子は楽しそうにはしゃぐかなめを見ながら言った。 「相良くん…かなちゃんのそばにいて…変わったから。」 「……」 「かなちゃん…守ってね」 ぽつりと呟いた恭子の横顔は いつもの無邪気な彼女からとは別人の様に大人びていた。 つづく PR |
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