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そういえば遊び疲れた恭子が
「休憩~」 と言いながら川からあがって結構時間が経った気がする。 あたしも疲れてきたかな~と釣りに飽きた小野Dと風間君に 瑞希とお蓮さんの相手を変わって貰って休憩しようと辺りを見回したら ちょっと離れた所に並んで座るソースケと恭子を見つけた。 何だか楽しそうで…ちょっと胸がざわっとする。 別に恭子は親友だし、あたしはソースケとは何でもないし、二人が一緒に楽しそうにしてても関係ないけどさ。 でもなんか…あそこはあたしの席なのになんて柄にもなく思う。 隣にいるのは恭子なのにそんなことを考えるなんて… 「暑っ…」 張り付く前髪を指で横に撫でつけながら 視界に二人が入るように少し大きめな岩に座った。 不意にさっきのソースケの言葉が頭の中に浮かび上がる。 あいつの大切って何だろう。 「なに考えてんだか~あたしは」 苦笑いを浮かべゴロンと横になった。 「あ~かなちゃん!日焼けしちゃうよ~」 いつの間にか恭子が隣に立っていた。 宗介はまだ釣りをしている。 「かなちゃん!横になるなら相良くんの隣が良いよ~日陰だし、風も気持ちいいよ!」 無邪気に笑う恭子に 少し罪悪感を感じながら 「そうなんだ。じゃ行ってみようかな~?」 なんだか眠くってさ~と笑いながらあたしは恭子に手を振りながら宗介のいる岩場に向かった。 「わぁ~本当!涼しい~!」 「どうした千鳥。疲れたのか」 「うん。昨日夜あんまり寝てないから、ちょっとね」 宗介の隣に行こうか悩みながらちょっと後ろから話をする。 「そうだな。何やら調理していたようだが?」 「まあ…今日のお弁当の仕込みを…ってあんた、また見てたの?」 「む…」 しまった!とみるみるうちに汗をだらだらとかいていく宗介にはぁ…とため息をついてつついてやった。 「あんたね…いつもいつも人のこと見てんじゃねーわよ。」 つんつん 実は最近はそれもちょっと嬉しかったりするのだが、照れ隠しに横っ腹をつついた。 「?」 いつもならすぐに 「俺は君の護衛だ。常に行動を把握してなくてどうする。」 とかなんとか言うはずが つついた所を軽く指で押さえて一層汗を流している。 「…千鳥…」 「ん?なぁに?」 覗きこむと顔が軽く青ざめているような? 「そこは先の任務で負傷し、治療した場所なので…以後別の場所を刺すようにしてくれ」 「もっと早く言え!このばかー!!」 続く PR |
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