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【2025/07/18 07:40 】 |
キャンプ☆9
戻ったら宗介はさっきより大丈夫な顔をしていた。

手渡したコーヒーを飲みながら釣りを再開した。

「ソースケ」
「なんだ」
声のトーンも表情も
いつもの無愛想な彼に戻っていて
なんだかちょっと切なかった。
「何でもない」
何でもないなんてうそだ。
本当は聞きだい。

隠し事されるのはもう嫌なのって言ってしまえば楽なのに
彼の前ではうまく行かない。

「そうか」
「うん」
宗介はチラッと此方を見たけど、またしかけに視線を戻してしまった。

「…」
なんかなー
今日の水着新しいんだけど。
まだ誰にも見せたこと無かったんだけど。

小野Dと風間君はやっぱり男の子だから
女子達の水着姿にちょっと嬉しそうなオーラを出してるのがわかったけど
この朴念仁はチラッと見ただけでさったと釣り場へ行ってしまった。

前の水着よか頑張ったんだけどなー
色とかそーすけの好きそうな青にしたし。
前にくれたあの石と同じ色探すの大変だったのに!
なーんて言ってもこの朴念仁にはどーでもいいんだろうけど。

なんて
そんなわけ無い。

「うそ」
「なに?」
「なんでもないなんてうそ」
「千鳥?」

そーすけがこっちを向いた。

言いたい。
でも素直になれない。

わかってた事だけど、なんだかすごい悔しい。
寝不足のせいで頭は痛くなってきたし
体がだるいしもうかなり眠い。

「そーすけのばか。もういい」
「千鳥?」

立ち上がった私は
そのまま背を向けて岩場を降りた。
その時水辺に近い所でいきなり視界が空を捉えた。

「わひゃ!」
「千鳥!」

滑った事に気がついたけれど
時すでに遅し。
いつもならばもうちょっと機敏に動けるはずなのだが…


ざぼーん


「かなちゃん!」
「千鳥さん!」
「ちょっと大丈夫!?」


みんなの声を聞きながら
水が冷たくて気持ちよくて
もうどうでも良くなったあたしの意識は奥へと沈んでいった。





続く
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【2011/08/26 10:06 】 | フルメタ宗かな | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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