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【2025/07/18 07:19 】 |
キャンプ☆10
「千鳥!」
急いで彼女を水の中から引き上げようと近寄る。

幸い水は飲んでいないようだ。
落ちてすぐに常盤が支えたのだろう。

水から出そうと抱き上げると、千鳥が小さく動いた。
「千鳥、大丈夫か?」
「ん~眠。」

心配そうにのぞき込んでいた友人達は
その一言に笑いながら離れていった。
「相良くん後よろしくね」
常盤が安心したように笑って言った。

『大丈夫か~ソウスケ~』
「あぁ。問題ない。」

千鳥を近くの木陰に横にさせようと移動しながら
極力肌を触れ合わないようにする。

しかし俗に言うお姫様だっこというやつは
いかんせん肌が触れ合うし
手の置き場に困る。

足は膝の裏に腕を通すだけだが、自然と太ももに手がいく。
上半身など胸に触れそうな
位置になってしまう為
気が気ではない。

だが肩に乗せると後が怖い。

早く下ろそうと木陰で下ろそうとしたが首に巻き付いた腕が離れない。
「千鳥。腕を」
「やらぁ~だっこ~」
「ち…千鳥?」
「おひ…めさま…だっこ…」

ぎゅっ
むにっ

「!!」
柔らかいものが胸にあたる。
腕が離れない為に半分寝ている千鳥の舌っ足らずな声が耳元で揺れる。

いっそこのまま己の欲望を吐き出してしまえばいいのだろうか?
いつもよりも力のない彼女を組み敷いてしまえたらー

柔らかく張りのある肌に
伏せられた長い睫毛
キュッと引き締まったくびれ
すらりと伸びた手足
少し開いた艶やかな唇
少し乱れた髪

自分はいつからこんな考えを持っていたのか

汚れ無き強気な彼女を
自分の欲望のままにしてやりたいと思ってしまう。

だめだ
そんな事は絶対に許されない。
一時の気を緩みで彼女を失うのは耐えられない。
なんとか冷静さを取り戻すと千鳥に声をかけた。

「千鳥…横になったほうがいい」
「ん~」
「きちんと横になり、体を休めろ。タオルを取ってくる。」
「…」
しかし千鳥はふるふると小さく首を振る。
「千鳥、頼むから言うことを聞いてくれ」
「…」
「千鳥?」
駄々をこねるように首を振っている千鳥。
「千鳥。」
どうしたものかと困っていると
千鳥が此方を見ているのに気がついた。

「起きたか」
「そぉすけは…いや?」
「は?」
「あたしと…くっついてるの…や?」

瞳が不安げに揺れている。
首に腕が巻き付いたまま
逃げられない。

嫌なものか
すぐにでも溢れ出そうになる黒い欲望を必死にこらえた。


続く
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【2011/10/06 09:30 】 | フルメタ宗かな | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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