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ちらりと横を見れば
千鳥が無心に魚を頬張っている。 腹が減っていたのだろうか… 俺も手にした魚を食べ始めた。 食べながら考えたい訳ではないが 何故か頭から離れない事を考える 本物は理由などわかっている。 それは千鳥の事だからだ。 ふれた瞬間の柔らかさ、暖かさ… そして甘い匂い… あの時感じた全てが 気を引き締めていないと蘇って 体が熱くなる。 さっきだってそうだ。 なぜ手を引いたのだろう。 これも本物はわかっている 理由は千鳥に触れたかったからだ。 触れたかったから触れるなど 今まで無かったというのに。 彼女の全てが麻薬のように俺を麻痺させる。 さっきも限界だった。 半分寝ている彼女に俺はなんて事を… 「そーすけ?なんか怖い顔してるけどどうしたの」 千鳥の声で我にかえる。 魚はとうに食べ終わっていた。 周りを見れば不安そうにみている友人達に千鳥。 「相良君大丈夫?なんかあったのかな?」 「いや、問題ない。少し考え事をしていただけだ。警備体制に問題はない。」 安心したのか皆持っていた魚をまた頬張りはじめた。 「なに考えてたのよ」 千鳥が新しい魚を寄越しながら聞いてきた。 「いや…それは…「Hei!!皆楽しくやってるか~?」 「クルツ!?」 いきなり響いた声に反射的に千鳥を背に隠し身構えてしまうが当の本人は気にせず魚を手に取り食べ始めた。 「クルツ!お前警備はどうした?!」 「あのなぁこんな平和な所であんな厳重な警備いらねえよ。うまいなこの鮎」 「おまえにやるためにつり上げたのではない!」 「お前そりゃひでーだろ。こちとら一日中狭い機体の中で待機だってぇのによ。あ、ありがと~味噌汁うめぇ」 「稲葉食い物を与えるな!いいから持ち場へ戻れクルツ!」 「やなこった!じきに他のメンツもくるからさ騒ぎまくろうぜ~!」 「クルツさんそれAS用のスーツですよね!見たこと無い形だ!」 「俺専用だからな!従来品より性能上がってるんだぜ!」 「はい。コーヒーをどうぞ」 「ありがとーヤマトナデシコここに現るって感じだな~」 クルツは皆と仲良く食事を始めた いかんマオが来る前になんとかしなければ!! 「はぁい~元気にしてた~?」 「マオさん!」 「お酒持ってきたわよ~」 「もう止められないわよ。諦めなさいそーすけ」 千鳥に笑いながら言われ 俺は頭を抱えため息を付いたのだった。 続く PR |
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