× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
暫くだらだらと汗をかきながら下を向いて硬直していたが、意を決し顔をあげた。 「かなめ!」 おぉおおぉおおぉ!!!(皆の心の声) 「俺と!」 俺と!?(皆の略) 見守っているその場の全員が手に汗を握り前に身を乗り出した。 誰かが唾を飲む音がする。 「俺と!!」 「そこまで!」 かなめが下を向いて叫ぶ。 「し…しかし…」 「もういーの」 下を向いたままかなめは呟いた。 「ちど…かなめ…」 嫌われたと思った宗介は俯いてしまう。 かなめは調子に乗ってしまったことを少し後悔していた。 周りが自分達を見守っている事に気が付いたからだ。 恥ずかしさから宗介の言葉を遮ってしまった。 自分から望んだ言葉なのに… 「そうか…俺には…その資格はないのか…」 不意に悲しい声が降った。 「そーすけ?」 慌てて顔を上げれば彼はすでに教室から出て行くところだった。 「ちょ…そーすけ!」 「…すまない千鳥。俺は…勘違いしていたようだ。少し頭を冷やしてくる…」 そのままフラフラと歩いて行ってしまった。 (どうしよう…そうだった…そーすけには乙女の恥じらいとか解らないんだった… 完全に誤解してる。でも今追いかけたらあたしの方が求めてるみたいだし…) かなめは頭の中でぐるぐると迷っているようだ。 「かなちゃん!追いかけて!!」 「へ?」 「そうよ千鳥さん!!」 「可哀想だよ!」 「相良に恥じらいってのわかんねぇの位千鳥ならわかってんだろ!」 「え?ちょっと?皆??」 『いいから!行く!!』 見守っていた全員から口々に追い出されかなめは宗介の後を追った。 その頃宗介は屋上にいた。 こんな時は他に誰にも相談できずダナンのクルツに連絡をしてしまう。 「クルツ…俺は勘違いしていたみたいだ」 『は?何言ってんだ?お前…』 「いや。何でもない。何か仕事は無いだろうか…」 『んー今ん所お前が出るような事にはなってないぜ。』 「そうか…」 『なんだよ。珍しいなお前がかなめから離れたがるなんて』 「違う。離れたいのではない…離れなければ…いけないんだ…」 『は?』 「俺が居ると彼女を傷付けてしまう…」 『…おい…今度は何やったんだお前…』 「それは…」 バタン!! 「そーすけ!!」 「ち…千鳥?!」 *またまた続く あぁ…また収まらなかった…(笑) 書きたいことアリスギナンデスヨ← PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |
トラックバックURL
|
![]() |