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今日は暑いわねー
なんて呟きながら洗濯をしているかなめ 足下には小さな柴犬が丸まっている。 さっき買い物に出かけた時にこの小さな生き物に出会った。 夏の強い日差しを体に受け 体中ゴミや泥だらけのこの子はそんなことは気にせず、いきなりかなめの前にキラキラした目を見せながら飛び出してきた。 誰かさんによく似てんのよね… 結局マンションまで付いてきてしまったので、仕方なく部屋に入れたのだが汚いので風呂場で洗ってやったのだ。 暫くかなめと部屋でばたばた遊んでいたが今はかなめの足下でくつろいでいる。 茶色い毛が風でふわふわしている。 (大家さんに相談しようかな?あいつはだめって言うかな?いや飼うって言ったら了解したで終わるかな…) かなめの後を柴犬もちょこちょことついてくる。 (なんだかくすぐったい。) かなめは微笑みながら洗濯物を畳んでいく。 暫くしてバラバラバラバラと外に大きな音が響いた。 「帰ってきたかな?」 ソファーで柴犬とお昼寝をしていたかなめは犬を抱き上げると玄関に向かった。 ガチャ- 「む。かなめ、ただいま」 「そーすけ、おかえり」 そして 「あんっ」 と柴犬が鳴いた。 「?かなめ…この犬は?」 「新しい家族よ」 かなめは宗介に柴犬を渡すと、夕飯の支度に取りかかった。 (きっと彼は許してくれる。 無愛想で無表情だけど だれよりも優しい彼だから。 捨ててこいなんてきっと言わない。) 「ふむ。了解した。」 (ふふ…ほらね。) 「名は?」 「まだよ~」 「ふむ。今日からお前はぼんたくんだ。」 ガシャン- 危うく割るとこだった… 「ちょっと!ダメでしょ!」 「だめか…」 犬をしたに降ろし、荷物をかたしながらうーんと考えている。 宗介の足下には柴犬。 (なんだか可愛いわね。) 「よし。ぶんたにしよう。強くなれぶんた。」 「えーなんか…菅原文太みたい…」 「あんっ!」 宗介に抱き上げられ嬉しそうにぶんたは鳴いた。 (まいっか。返事してるし。) 「ぶんた。パパと遊んでてね。」 「パパ?」 「あんたの事よ。おめでとう。パパ」 本日の本題はこちらだったりしたのだが ぶんたを抱き上げた宗介が言葉を理解するまではほっとこうとかなめは笑った。 END * なんか…こぅ… もうちょっとなんとかなったはず(;´д`) 取りあえず家族増えました(笑) PR |
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