× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
今日は暑いわねー
なんて呟きながら洗濯をしているかなめ 足下には小さな柴犬が丸まっている。 さっき買い物に出かけた時にこの小さな生き物に出会った。 夏の強い日差しを体に受け 体中ゴミや泥だらけのこの子はそんなことは気にせず、いきなりかなめの前にキラキラした目を見せながら飛び出してきた。 誰かさんによく似てんのよね… 結局マンションまで付いてきてしまったので、仕方なく部屋に入れたのだが汚いので風呂場で洗ってやったのだ。 暫くかなめと部屋でばたばた遊んでいたが今はかなめの足下でくつろいでいる。 茶色い毛が風でふわふわしている。 (大家さんに相談しようかな?あいつはだめって言うかな?いや飼うって言ったら了解したで終わるかな…) かなめの後を柴犬もちょこちょことついてくる。 (なんだかくすぐったい。) かなめは微笑みながら洗濯物を畳んでいく。 暫くしてバラバラバラバラと外に大きな音が響いた。 「帰ってきたかな?」 ソファーで柴犬とお昼寝をしていたかなめは犬を抱き上げると玄関に向かった。 ガチャ- 「む。かなめ、ただいま」 「そーすけ、おかえり」 そして 「あんっ」 と柴犬が鳴いた。 「?かなめ…この犬は?」 「新しい家族よ」 かなめは宗介に柴犬を渡すと、夕飯の支度に取りかかった。 (きっと彼は許してくれる。 無愛想で無表情だけど だれよりも優しい彼だから。 捨ててこいなんてきっと言わない。) 「ふむ。了解した。」 (ふふ…ほらね。) 「名は?」 「まだよ~」 「ふむ。今日からお前はぼんたくんだ。」 ガシャン- 危うく割るとこだった… 「ちょっと!ダメでしょ!」 「だめか…」 犬をしたに降ろし、荷物をかたしながらうーんと考えている。 宗介の足下には柴犬。 (なんだか可愛いわね。) 「よし。ぶんたにしよう。強くなれぶんた。」 「えーなんか…菅原文太みたい…」 「あんっ!」 宗介に抱き上げられ嬉しそうにぶんたは鳴いた。 (まいっか。返事してるし。) 「ぶんた。パパと遊んでてね。」 「パパ?」 「あんたの事よ。おめでとう。パパ」 本日の本題はこちらだったりしたのだが ぶんたを抱き上げた宗介が言葉を理解するまではほっとこうとかなめは笑った。 END * なんか…こぅ… もうちょっとなんとかなったはず(;´д`) 取りあえず家族増えました(笑) PR |
![]() |
「ぱぁぱっ!ぼんたっ!」
「藍奈。呼び捨てはいけない。ぼんたくんだ。」 「ぼんたっ!」 ぱたぱたぱた かわいい音を立てながら藍奈が着ぐるみのぼんたくんに走り寄っていった。 「藍奈。走ると危ないぞ。」 宗介が後を追って走っていった。 今日は日曜日 宗介も休みだし、せっかくだから3人でふもふもランドに遊びに来た。 4日ほど家にいなかった宗介はここぞとばかりに藍奈と戯れている(かなめにはわかるが端から見るといつもと変わらない) 昨日の夜はまぁ久しぶりに珍しく宗介から甘えられて… あぁんなことやこぉんなことまで…って んもぅっ恥ずかしいっっ 全くもー顔にでてなかったかしらっ… ぶつぶついいながら顔を抑える。 「まぁま…おかおあかいぉ」 「どうしたかなめ。熱でもあるのか?」 藍奈を抱き上げいつの間にか宗介が戻ってきていた。 二人でかなめの顔をのぞき込んでいる。 「べっ…別にっっなんでもないわよ!うはっうははははは!」 藍奈の純な目が今は痛いわ… その後は藍奈の大好きなぼんたくんショーや乗り物に乗ったり 宗介が藍奈と飲み物を買いに言ってる間にかなめが三人組にナンパされたり その三人組を泣いて謝るまで大量の火気武器装備で宗介がどついたり (その間かなめと藍奈は離れた売店でアイスを食べていたが) 気がつけば夕方。 観覧車に乗っている間に藍奈はかなめの膝の上で寝てしまった。 「よく寝てるわ~」 「ふむ。今日はよく遊んだからな。疲れたのだろう。」 「あんた…あの三人組…どうしたのよ」 藍奈の頭を撫でながら少し責める目を宗介に向けてみる。 「かなめを連れて行こうとしたのは事実だ。許せんからな。二度と近付かないと言っていたがああいう輩は信用できん。やはりもう一度…」 「あぁもういいわよ!藍奈の前であまりやらないでよね~」 「うむ…気をつけよう」 気がつけば観覧車は頂上に来たようだ。 「ここはいつ来てもいいわね」 夕日に照らされる三人 「きぇいだね」 いつの間にか起きていた藍奈が笑っていた。 「そうだな」 宗介にとってもかなめにとってもここは特別な場所だった。 観覧車から降りると周りは暗くなっていた。 「さぁて…今日は何食べようか」 「おにく!」 「ふむ。野菜もちゃんとたべるんだぞ、藍奈。」 どこにいてもこの三人なら幸せよね。 END 文字数ギリ!(笑) しかも終わり方微妙! |
![]() |
「まぁま」
小さなかわいい声がする。 んーもう少し寝たいけど…これはあれだ。 そう遊んでの合図。 小さな暖かい手でぺたぺた触る我が愛娘…今年4歳になった藍奈。 「まぁまっ」 んーでもまだ目覚ましなってないよ ふわふわしたままその手を軽く握る。 隣でごそっと動く気配がする。 「ん…どうした藍奈」 あ。 宗介の優しい声がする。 あいつこんな声出せるようになってたんだなぁ…しみじみ。 「ぱぁぱっまぁまがおめめあけてくれないっ」 「大丈夫だ、息はしている。問題ない。」 「そーじゃねぇわよ…」 ついつっこんじゃったじゃないの… あー…うー… とか言いながら 宗介の膝にすり寄る。 あ。 緊張した。 まだ慣れない愛しの旦那様は ぎこちないけれど優しく頭をなでてくれる。 絶対愛しの旦那様なんて言わないけどね。 「ぱぁぱっあたしもっ」 藍奈が宗介の膝によじ登る。 「むう…。これでは身動きがとれん。」 嫌そうではないから 本当は嬉しいのだろう。 「宗介もう少し…ねよ…」 「あいなもっぱぱとままといっしょにいりゅ」 「そうだな。」 気持ちいい風と日差しを一杯浴びて 今日も相良家は平和です。 END * ほんわか相良家もえ(ノ∀`) 藍奈ちゃんはぱぱとままが大好きです。 |
![]() |