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泣いているかなめから目を逸らさずはっきりと宗介は言った。
「当たり前だ。」 「そ…すけ…」 「君は…綺麗だ。」 「綺麗…?」 「あぁ」 視線を宗介に合わせかなめは少し嬉しそうに笑った。 また涙がこぼれる。 「そーすけ…あんまそう言うの…言わないから…くすぐったい」 「そうか」 「…そうよ」 「かなめ…」 「そーすけ…」 そっと唇が近づく。 ぐうぅうぅううぅううぅうっ! 「「!」」 二人とも盛大にお腹が鳴った。 「むぅ…」 「や…やだっはずかしぃっっ」 二人で視線を泳がせて、そして視線を合わせ笑う。 あたしは大丈夫。 そーすけがいれば、きっといつもなんとかなる。 そう思いながらお弁当大丈夫かなぁ?と言いながらベッドから降りてテキパキとお弁当を広げるかなめを見ながら その後ろで不可視の尻尾を盛大に振り彼女の無事とこれから食す料理に珍しく心を躍らせる宗介だった。 「どう?」 「どうもこうもありませんっ」 監視モニターを覗いていたテッサはため息を付いた。 「あまり私が見るに耐えない尋問をするのはやめて下さいね!」 「あーごめんごめん」 と笑いながらマオは煙草に火を付けた。 「だけど少し痛めつけてやらないと気が済まないのよ。」 「まったく…ウェーバーさんまで」 「当たり前よ。あいつはそういう男よ。わかってるでしょ」 「わかってます。でも言いたかっただけです!」 「まったく…暫く医務室カメラ見てまったりしてなさいよ」 「それはいやです!」 ぷくーっと膨れた可愛いテッサの頭に手を乗せながらカチカチと操作をしていたマオは医務室カメラの映像を見るとテッサの手を取った。 「行くわよテッサ!」 「ちょ…ちょっとメリッサ!?」 半ば引きずられるようにしてテッサは医務室へと向かった。 数分後置き去りにされた事に気が付いていないクルツは休憩がてら監視室へやってきた。 「ねぇさん~あいつまた失神したぜ、どう…あれ?」 頭を掻きながら見回す部屋の中には誰もおらずモニターには医務室の映像が映っていた。 「んなっ!?俺だけのけ者にするとはっやってくれるぜ!!」 俺もまぜろーっと叫びながらクルツも医務室に走っていった。 それを見たクルーゾーは全身でため息を付き近くにいたスタッフに監視を任せ自分も部下の様子を見に医務室に向かった。 続く PR |
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