× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
「ったく!なんだって言うのよ!」
ずんずんと全身で怒りをまき散らしながらかなめは仕事先に向かっていた。 「自分だって急に居なくなるじゃない!あたしが一緒にいたくても…」 ピタとそこで気が付いた。 (そういえばそーすけがあんなに引かなかったのは始めてだったかもしれない…) 何でだろう…と思いつつかなめは仕事先に向かった。 「…」 「おいソースケ…大丈夫か?」 助手席で何度もため息を付く宗介に心配そうにクルツは声をかけた。 「…問題ない」 そうは見えねえけどな…と思いながら作戦内容を話し始めた。 「どうやらこの地区に侵入したテロ屋がいる。なにしろ今はアーバレストの試作中だからな。お偉いさんがピリピリしてる」 「そうか」 「そこでまず偵察、なんかあればM6で制圧ってとこだ」 そこで宗介は眉を潜めた。 「何故俺が呼ばれた?一応休暇中なんだが」 「最悪アーバレストを出すんだと。」 「バカな!まだ動かせる状態じゃあるまい!」 体ごとクルツを見て珍しく宗介ぎ語気を強めた。 「俺に言うなよ…なんかの時のために早いとこアーバレストを動かしたいんだろ。日本人はロボット大好きだからな。」 言われたクルツは呆れたように宗介を横目で見やる。 「アルはまだその段階にはない」 「だから…俺に言うなよ」 ったく…とため息を付いた。 東京の某地区に第二ミスリルは存在する。 生き残ったミスリルの兵や科学者達の一部はこの地区で暮らしている。 表向きは普通の会社だが、裏の顔は前と変わっていない。 兵達はもちろん兵として、科学者は科学者として仕事をしている。 他にも世界に何カ所かミスリルの地区がありそれぞれが同じように暮らしている。 第二ミスリルは西太平洋艦隊ダナンの面子が所属している。 何故日本にしたか…勿論テッサの鶴の一声なのは言うまでもない。 防音設備の整ったオフィスでは、地下で研究が行われ、地上階ではデスクフロアから訓練所まであるという。 はあ… 宗介は今日何度目か解らないため息を付いた。 「おら。着いたぜ。気合い入れろよソースケ!」 「了解した。」 車から降りあるという小さなビルの前に立つ2人。 「本当に…テロ屋いんのか?」 「わからんが確かめなければ仕事は終わらん。だいたい気合い入れろとお前が」 「へーへー。解ったよ。」 俺は突入苦手なんだよ。と文句を言いながら宗介の後ろをついて行く。 続く また続く☆ PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |
トラックバックURL
|
![]() |