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「夕方なのにまだ暑いか~」
マンションから一歩出れば室内とは一変して夏の日差しを全身に浴びる。 かなめは持っていた扇子でパタパタと扇いだ。 「これくらいならば問題ない」 後ろから少々不服気味の宗介がかなめの隣に来た。 「そりゃあんたの居たアフガンに比べればでしょ」 ため息をついたかなめは よっしゃ!いくわよ!と気合いを入れて歩き出した。 「目指すは全制覇よ!」 宗介は小さくため息をつきながらその後ろをついて行った。 「お~賑わってるわね~」 早速手に入れたかき氷を食べながら嬉しそうに周りを見渡す。 「千鳥。あれはなんだ」 宗介は子供で賑わっている一角を指した 「あれは型抜きよ。うまく型が抜けたら商品もらえるの」 「ほぅ。あれは?」 「あれは落書きせんべい。砂糖水で絵を書いて砂糖をかけて色を付けたりすんの」 「なるほど。」 「あ、おじさんたこ焼き8ツ入りちょうだい」 話しながら歩く二人。 かなめは気になる物は片っ端から食べていく。 「あいよ!お嬢ちゃんべっぴんだな!彼氏におまけで小さいのやるよ」 たこ焼き屋の粋な計らいにかなめはまんざらでもなさそうだ。 「ありがと!はいそーすけ。あんたにくれるって」 「店主。ありがたくいただく。」 にこにこと4ツ入りのたこ焼きを宗介に渡しながらかなめはカップルに見えるのかな…と宗介を見た。 「うまい。」 「そーね」 オマケしてもらえるに越したことはない。とあえて考えないようにしながら先に進む。 「あ!ぼん太くん特大ぬいぐるみ!」 「む。あれは?」 「射的よ射的!あんた得意でしょ!」 「しかし君が危ないからと全て置いてきてしまっ」 「当たり前でしょ!それに射的にはお店の銃をつかうの!おじさ~んぼん太くんちゃんと落ちるの~?」 「ここに当てればぼん太くん特大ぬいぐるみ差し上げちゃうよ~」 さすがに落ちないのだろう。当たらないという自信からかそんな事を言う店主。 「なるほど。店主、やるぞ」 宗介はお金を渡すと置いてある銃を取った。 「はいよ!玉は6発、がんばんな兄ちゃん!」 宗介は狙いながらとりあえず一発。 「あーはずれた~」 残念そうなかなめに次を準備しながら宗介は言った。 「千鳥。これは照準が合わせだ。問題ない。」 「じゃあ次は?」 「次だけじゃない残り全て確実に当たる」 続く PR |
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