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「うー…ねむ…ぃ…」
1時間目が自習になり、いつもならなんだかんだで真面目な彼女は自習になればクラスメイトをまとめ、ある程度静かにさせるのだが…今日は具合でも悪いのか自習になった瞬間突っ伏してしまった。 心配そうにチラチラと千鳥を見ていた常盤が俺と視線が合うとこっちにやってきた。 「ねぇねぇ相良君。かなちゃん大丈夫かなぁ?」 「そうだな。具合が悪いなら保健室に連れて行こう。」 俺は席を立ち千鳥に近づいた。 「千鳥…大丈夫か?具合が悪いなら保健室に…」 「ん…」 「千鳥?」 「…かなちゃん寝ちゃってる?」 「やはり具合が悪いのだろう」 「具合悪いって言うか、寝不足と低血圧って感じだけど…」 俺には彼女に何かあってからでは遅い。 屈んで顔を覗き込みながら声をかける。 「千鳥…」 「ん…そーすけ??」 気怠そうに目を開けた彼女に名を呼ばれた瞬間ドクンッと心臓が跳ねた。 なんだ…この感覚は… 気が付くと彼女の手が俺の頬に触れていた。 頬の傷に触れ、そのまま指を這わせ唇に触れる。 ――ドクンッ また心臓が跳ねた。 「ち…ちど…!!」 頭が真っ白になるくらい 幸せな笑みを彼女が浮かべている。 ――ドクンッドクンッ 心臓が飛び出して来そうなぐらいはねている。 「おかえりぃ…寂しかったぁ…」 そして彼女は俺の頭を抱き込んだ。 「――!?」 『おぉおぉお!ついにきたか?!』 教室中からどよめきが起こる。 頬に額に柔らかいモノが当たる。 ―ドクンッドクンッドクンッドクンッ 心臓がうるさい。 「そーすけ…だぁいすき…」 「―ッ!?」 何かが 吹き飛んでしまいそうだった。 「こらっ!なにしてるの!!」 いつの間にか担任が戻って来ていた。 ため息を付きながら千鳥を起こしている。 今のは…なんだ… ガタンと音がして千鳥が起きた。 担任が注意をして出て行く。 …とにかく千鳥を保健室に… それだけを考えるようにして千鳥に声をかける。 「千鳥…その…具合でも悪いのか?」 勢い良く振り返った彼女の顔を見てもう俺は保健室などどうでもよくなってしまった。 少しでも長く君のその顔が見たくて上手くは出来なかったが声をかけ続けた。 いつか本当に 君にそう言ってもらえたら… そんな事を考えながら。 END * 彼夢の軍曹さん目線w彼目線は文字数超取られます(汗)ギリギリですよ(笑) PR |
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「かなめ…かなめ…今すぐ君の声が聞きたい。」
まっすぐな目をして 真剣に話す宗介。 「んー?そーすけぇ??」 手を伸ばして頬にふれる。 頬から唇に指を這わせ 柔らかさを確かめる。 そして満面の笑みで一言。 「おかえりぃ…寂しかったぁ…」 仕事終わったの? 怪我しなかった? おなか空いてる? シャワー浴びた? いっぱいあるのに言葉が出ない。 優しく頭をなでてくれて 頬やおでこにキス。 心地いい。 このまま時間が止まればいいのに… 「そーすけ…だぁいすき…」 「…ど…さん!千鳥さん!」 肩を揺さぶられ、かなめはがたがたっと音を立てて椅子から立ち上がった。 「!!」 目の前には担任の先生。 そしてみんなの目が集まっている。 「低血圧なのは分かるけど、自習時間に寝ちゃだめでしょ!」 「…学校…」 「そうよ~まったく貴女らしくないわね。」 「す…すみません」 「さっきの寝言も…若いっていいわね…」 ぶつぶつと呟きながら先生は職員室に戻っていった。 「ね…寝言?」 「千鳥…その…具合でも悪いのか?」 「!!」 後ろから宗介の声 さっきの彼を思い出す。 (うそ!あれ夢!?やだ!寝言ってた…?!まさか!) 「ち…千鳥」 「なっなによ!」 「なっなんでもない!気にしないでくれ!」 「何でもないってなによ!!」 「いやっ…その…」 やたら顔の赤い二人は周りの目も こっそり恭子に写真を撮られてることも気が付かない。 (かなちゃんにさっきの事言ったら爆発しちゃうかなぁ) しかしいいものが撮れたと 少し離れたところで恭子は笑った。 デジカメの中には珍しい表情の宗介とかなめ。 「仲良しさんだねっ!かなちゃん」 「ちっちがうわよ!」 (夢は願望が現れるんだよなんて 今のかなちゃんには言えないけどね。) はいはいと笑う恭子は一人そんなことを思った。 END * かなちゃん(ノ∀`) 学校で居眠り出来ないタイプだと思いつつ やっぱり夢みてもらいました(笑) 次は軍曹さん目線で同じ話書きたいですw |
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「おい!ウルズ7応答しろ!おいソースケ!」
クルツの声がする。 返事をしようとしたが体が動かない。 体が重たい。 「ソースケ!」 「宗介!もうすぐ救助部隊がくるわ!それまでがんばりなさい!」 救助部隊…? なんだか眠いんだ。 もう…このまま… ドォオン!バスン! 周囲で爆発音が鳴り響く。 機体がきしむ音がする。 「っ…!」 痛みが戻ってきた。 腕がもげそうに痛い。 頭が割れるように痛い。 痛みのおかげで意識が戻ってきた。 「アル…損傷報告を…っ…!!!!」 体を起こそうとした瞬間背中に激痛が走る。 息が出来ない! そうだ。 たしか奇襲攻撃を受けて… マオ、クルツ、俺の三人に奇襲が仕掛けられた。 なんとかラムダ・ドライバを発動させ前方位は防げたものの さすがに全範囲は防げなかった。 それぞれがバラバラにされ 今どこにいるかわからない。 「大丈夫ですか軍曹殿」 「俺は…損傷報告…と言ったはず…だ」 画面に出る損傷報告を見ながら 頭をフル回転させる。 「ケ…ソースケ!聞こえるか!」 「クルツ…か」 「気が付いたか!今ダナンが沿岸に着てる!5分後に浮上するからそれまでになんとか沿岸に行くぞ!」 「りょ…了解した!」 「あんたたち!行くわよ!!」 いつの間にか二人は俺を見つけ接近していた。 何をやっているんだ俺は!足手まといではないか! マオがありったけの弾を撃ち続ける。 クルツが俺に肩を貸しながら走る。 機体が揺れる度意識が飛びそうになる。 「くたばるなよ!お前がくたばったら俺がエンジェルを貰っちまうぜ!」 クルツが軽口をたたいた。 「いいよなぁ現役高校生だぜ~! 柔らかいんだろうなぁ~恥じらっちゃったりしてさぁ~」 千鳥… そうだ。俺は約束した。 「断固…拒否する!!!」 「早く帰ってきなさいよね!」 不安を押し込めながら精一杯元気に見送ってくれる彼女が思い浮かぶ。 そうだ。 こんな所で終われはしない!! 「クルツ!マオ!一気に駆け抜ける!」 「いきなり元気ね!流石はエンジェル!名前だけでこうとは」 「はいはい…まったく…しかたねえな!!」 俺は死ねない。 今は 帰る場所があるから。 END * 戦闘シーン苦手なんです(´Д`) でも本当はクルツに宗介が「誰が千鳥をお前なんかに渡すものか!」と叫んで欲しい私。 宗介には無理かw |
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「そーすけぇ」
「ち…千鳥っ」 白い肌を露わにしながら彼女はゆっくりとこちらへと歩いてくる。 彼女が歩く後ろには 一枚…また一枚と身につけていた衣服が落ちてゆく 「そぉすけぇ…」 「ち…千鳥っ落ち着いて話をしよう。まずいったん手を止めてだな…」 自分でも大量の汗をかいているのがわかる。 (まずい。) 千鳥は何が可笑しいのかクスクスと笑っている。 どこに目をやっても白い肌が見える。 辛うじて残っているのはスカートと後ろがはずれてしまいただ被さっているだけのブラだけだ。 (何故こんなことに!) いつも通りミスリルの任務から帰宅したら扉の前には千鳥が座っていた。 眠そうにしていたが右手に一升瓶をつかんでいたのが目に入り、とりあえずセーフハウスに招いたのだが… シャワーを浴びてる間に一升瓶が空になっていたのは誤算だった。 出てきた俺をみた千鳥の一言 「そぉすけぇ…あらひもいっひょにはぃるぅ」 そして今に至る。 (まずい!追い詰められたら俺は勝てないかもしれない!…まて!勝てないとはどういうことだ?!…何と戦うんだ俺は!千鳥か?!いや千鳥は護衛対象であって、敵でははい!だがなんだ!?この焦りは!?だいたいなぜ千鳥が酒などのんでいるのだ!?) 背中に冷たい感触 (まずい…玄関だ…) 幸い服を脱ぐのをやめたらしい千鳥がぺたんと座り込んだ。 (そのまま寝るか?) 千鳥を暫く見ているとぽやっとこちらを見ている そしてまたニコニコしながらこちらに四つん這いで向かってきた。 (―ッ!!まずい!見るのも無理だ!) 諸事情で立ってられなくなった俺は上を向いて玄関に座り込んでしまった。 重力の関係でふくよかな二つの胸が一層強調されている。 しかも隠していたブラは動く度ずれ、目の前にくる直前に床に静かに落ちた。 「ふふっ…そぉすけぇちゅかまぇた」 どうにも出来ず とうとう玄関で捕まってしまった。 柔らかい彼女の体が俺にすり寄ってくる。 頭が痺れて何も考えられなくなる。 体が熱い 汗が止まらない 顔を 目を 彼女が見れない もう 限界だ!! がばっ ばさっ ずぼっ 「わひゃっっ!」 目を閉じたまま着ていたTシャツを脱ぎそのまま千鳥の頭から着せる。 「やっ!あちゅぃいぃい!」 「一升も酒を飲むからだ!大人しくしてくれ!」 バタバタ暴れる千鳥を抱き上げとりあえずベッドの上にあわてて投げる。もちろん衣服も忘れずに。 そのまま寝室の扉を閉め開かないように固定した。 しばらく暴れていた千鳥も1時間したら大人しくなった。 そっと様子を見たら気持ちよさそうに寝ていた。 はぁ。 とため息をつき俺は朝まで眠れなかった。 もちろん次の日顔を真っ赤にさせた千鳥にボコボコにされたのは言うまでもない。 電話でクルツにはさんざん勿体ないだの意気地がないだのと言われ散々だった。 監視カメラを設置していた件は誰にも言わないでおこうと俺は心にちかったのだった。 END *むっつり軍曹さん(笑) あえてそういうことを考えないようにしてるところもあると思う! 特にかなちゃん達と行動して少しずつ理解してきて…的な(ノ∀`) かなちゃんには一升瓶がにあいます(笑) |
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ゴロゴロ…
「む…雨か?」 さっきまではいい天気だったのだが どうやら雷が鳴り始めたようだ。 そういえば夏は夕立が多いとかなめが愚痴ていたのを思い出した。 バタバタと彼女の足音がした。 ベランダに出たようだ。 「だから危険だからいきなり出るなと言っているのに!」 慌てて俺もベランダに向かう。 その瞬間 ピシャアァアァアッッ!!! 「キャアァアアッ!!」 「かなめ!!」 雷が近くで落ちたらしい音とかなめの悲鳴が聞こえる。 同時に勢いよく雨が降り始めた。 「かなめ!大丈夫か!!」 リビングにつくとベランダへの大窓の下に大量の洗濯物を腕一杯に抱き抱えて座り込んでいるかなめがいた。 「どうした?」 窓を閉めカーテンを引き、かなめの正面にしゃがむ。 震えていた。 泣いているのか? そんなに雷が怖かったのだろうか。 確かにかなめは雷が嫌いだった。 雨の日もよく悲しそうにしている。 でも何度聞いても何でもないの一点張りで教えてくれない。 頭をなでようと手を伸ばす。 「ッッ!?」 ふれた瞬間弾かれたようにかなめが顔をあげた。 かなめの表情を見た瞬間 俺は彼女を強く抱きしめた。 「そ…すけ…」 目が恐怖に満ちていた。 あれから二年まだこんな顔させてる自分が許せなかった。 キツく抱きしめる。 「そーすけ…くるしぃ…」 暫くしてからかなめが苦しそうに呟いた。 「す…すまん」 慌てて手をゆるめる。 「…ねぇ」 「ん?」 「あたしって雨…似合う?」 「は?」 「雨…」 キュッと弱々しく抱きついてきながらかなめがつぶやく。 「そうだな…俺は雨より雪の方が似合うと思うぞ」 「…雪?」 「ああ。」 「…どうして?」 「それは…」 そこで俺は言葉に詰まった。 自然と顔に熱が集まる。 いかん…これはいえん。 「ねぇ!なんでよ?」 かなめが顔を寄せてもう一度聞いてきた。 「なんとなくだ」 もちろん納得はしなかったが俺はガンとして言わなかった。 …それは雪の舞う中の君がまるで天使のようだからだ そんな恥ずかしい言葉 君にいえない。 END * (ノ∀`)純なぐんそーぅおいしいねー← |
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