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「きらきらひかりゅ~おしょらのほしよ~」
藍奈の可愛い声と笹が揺れる音がする。 風邪が吹く度心地良い涼しさと窓に下がった風鈴が音を奏でた。 「藍奈~お願い事何にするの?」 「んとね~」 「わふっわふっ」 「はいはい…ぶんた。遊んであげるからちょっと待ってて~」 リビングでは二人と一匹が楽しそうだ。 二人はきゃぁきゃぁと騒ぎながら願い事を短冊に書き、笹につるした。 同日同時間帯 東京某第二ミスリル本社付近 「お願い事…」 「どうした宗介~?」 助手席で腕を組みながらぶつぶつ言っている宗介にクルツは運転しながら話しかけた。 「いや。今年もかなめに渡されたのだが何を書こうかと悩んでいる。」 「七夕の短冊か~懐かしいな~。別に叶う訳じゃないんだから何でもいいんじゃねの?」 「書きたいことがありすぎて…」 「珍しいなお前にしては」 「だが叶ってもらわねば困るものばかりだ。」 「じゃぁ一番を選べよ」 暫く目を閉じて宗介がなにやら考えている。 缶コーヒーを飲みながらクルツは鼻歌を歌っている。 「…世界平和」 ぽつりと呟いた宗介の言葉に危うくコーヒーを吹きそうになった。 「スケールでかいな!?おい!」 「まとめるとこうなった。」 なんとなく彼が考えていた事を理解したクルツは良いパパになったもんだと笑った。 「成る程ね…お。そろそろ自宅付近だろ」 「そうだな。クルツまた明日。」 「ほいよ!いつもの時間に迎えくっからな」 「了解した。」 時間はすでに24時を回って7月7日になった。 二人は寝ているだろうと静かに部屋に入る。 ぶんたが尻尾を振って出迎えた。 頭を撫でてやり、リビングへ入るとソファーに転がる二人の姿。 荷物を置きシャワーを済ませる。 二人をそれぞれベッドに運ぶと外で揺れている笹を見つけた。 「短冊をつけないとな。」 なんとなく呟いて窓を開ける。 ピンクと青の二枚の短冊が目に入った。 ぱぱがはやくかえってきますように あいな 宗介と藍奈、ぶんたが怪我や病気をしませんように かなめ それを見た宗介はさっき書いた短冊にもう一言付け足してベッドへと向かった。 世界平和 かなめ、藍奈、ぶんたが幸せであるように。 宗介 END * ぶんたが最近萌え← お母さんしてるかなちゃん好きです(*Pq′∀`*) 宗介だんだんパパになる感じかな☆ PR |
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