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【2025/07/22 13:16 】 |
欲白1(ヨクハク)
「か~な~ちゃんっ!おっはよ!」
校門付近でかなめを見つけ恭子はいつものように声をかけた。
「恭子~おはよ~」
いつもは低血圧なかなめは気怠そうに軽く挨拶するだけなのだが今日は元気そうだ。
「あれ?かなちゃん今日の朝は元気だね~」
探るようにのぞき込むとかなめはその視線から逃れるように横を向いた。
「そ…?」
「うん。なんか良いことあった?」
「ん…あった…かなっ」

少しはにかむように笑うかなめに恭子は目を輝かせた。
「なになに~!」
「教えない~」
「え~」
どうせ相良君関係だ!と思いながら教えてよ~と甘えてみせた。
しかし
「今はだめ。」
そればかりで取り付く島のないかなめに恭子は少し拗ねてしまった。
「かなちゃんのけちんぼ」
「ごめん、今度話すからさ」
「絶対だよ!」
「はいはい」
先生が来たので仕方なく引き下がっていった。
まだ後ろの席には彼はいない。
出席を取る先生がため息を付くのが解った。
(あいつ…慌ててるだろうなぁ…)
思い出してにやにやしてしまう。
昨日の夜の出来事をまだ恭子には言えない。
ちゃんと言ってくれるまでは言えない。
(そーすけのばあか)
そうは思っても顔は笑ってしまう。
朝のHRが終わりに近づくと
バタバタバタッ―ガラッ
「千鳥!」
彼が焦った顔をして教室に入ってきた。
「相良君!遅刻ですよ!」
担任が呆れたように声をかけるが聞こえてないのか顔を赤くし宗介はかなめの隣に立つ。
「ち…千鳥…その…」
「相良君。おはよう。」
かなめはまるで宗介が転校してきた時のような反応だ。
ますます宗介の顔が赤くなった。
「ぅ…か…かなめ…」
下を向いて消えそうな声でなんとか呟く宗介にクラスメイトは一瞬ざわっとなった。
がしかしすぐに教室中が担任までも息を飲んで事の成り行きを見守った。
「なぁに?聞こえない。」
少し怒ったように言うかなめに固まる宗介。



*続く

壁|´д`)やっぱり収まりませんでした(笑)
しかも超中途半端!
THE☆中途半端!

いやぁもう。
やっぱり長いよね?長くなるよね?←

軍曹が絡むと基本的に長いよね←
判ってます。文章力が無いんです(´;ω;`)ぅう…
頑張ります!
この話には前と後ろがあるんです。
頑張ります!(2度目)
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【2011/05/09 02:49 】 | フルメタ宗かな | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
祈り
雪が降り積もる機体から何とか這いずって出てきた。

全ての感覚がどんどん奪われていく。
白い地面に広がっていくスカーレット。
吐く息は薄く短い。

辛うじて動く手で胸ポケットから藍色の宝石の付いたペンダントを取り出した。

『ちゃっちゃと終わらせて、ちゃっちゃと帰ってきなさいよ!!』
『きにゃさいよ!!』
『わふっ!』

霞む目は目の前の機体など見ていなかった。
浮かぶのは最愛の家族と最後に交わした言葉。

必ず帰ると
約束したのにな…

彼女は怒るだろう。
きっと泣いてしまう。
娘は泣くのを我慢してしまうだろう。
あの子は彼女に似て優しく思いやりのある子だ。
母が泣いていたらきっと自分は泣くまいと耐えてしまうだろう。



すまない。
後は頼んだぞ
ぶんだ。



「…か…なめ…」

降り注ぐ雪
空には愛しい彼女の姿が見える。

「あい…して…い…」















「で…?」
「いや…その…」
「痛いんだけど…頭。」
「すまない…」
「いいから退きなさいよ。重たいのよ!」

起きたら目の前に彼女が居た。
そのまま飛びかかり抱きすくめ押し倒した。

その時に頭を打ったらしくバタバタと彼女は暴れた。

だから話した。
今夢で見たことを。

離せと言われても離せなかった。

これが夢なのではないか?
死ぬ前に見ている幻覚なのではないか?
俺が強く望んだから彼女が見えたのではないか?
離したら…
消えてしまったら…
そう思うと離せなかった。

「そーすけ?泣いてるの?」
「…?」
「仕方ないわね。もぅ…」

俺は泣いていた
俺は死ぬのは怖くない。
だが俺は彼女を失うのは怖い。

俺はいつからこんなに弱くなったのだろう。

俺の頭を撫でる彼女はいつの間にか優しく微笑んでいた。

「娘かぁ。」
「あぁ。」
「夢だよ。」
「あぁ。」
「大丈夫。」
「…あぁ。」
「大丈夫。」

涙が溢れた。
夢で
良かった。

俺は心からそう思った。

もっと
強くなりたい。

彼女と共に生きる為に。
夢を夢で終わらせるために。




END
*
ちゅ…中途半端(;´д`)
シリアス難しい!

シリアス難しい!(二回目)
【2011/05/04 01:18 】 | フルメタ:宗かな:シリアス | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
彼女の寝顔
「うー…ねむ…ぃ…」
1時間目が自習になり、いつもならなんだかんだで真面目な彼女は自習になればクラスメイトをまとめ、ある程度静かにさせるのだが…今日は具合でも悪いのか自習になった瞬間突っ伏してしまった。
心配そうにチラチラと千鳥を見ていた常盤が俺と視線が合うとこっちにやってきた。

「ねぇねぇ相良君。かなちゃん大丈夫かなぁ?」
「そうだな。具合が悪いなら保健室に連れて行こう。」

俺は席を立ち千鳥に近づいた。

「千鳥…大丈夫か?具合が悪いなら保健室に…」
「ん…」
「千鳥?」
「…かなちゃん寝ちゃってる?」
「やはり具合が悪いのだろう」
「具合悪いって言うか、寝不足と低血圧って感じだけど…」

俺には彼女に何かあってからでは遅い。
屈んで顔を覗き込みながら声をかける。

「千鳥…」
「ん…そーすけ??」

気怠そうに目を開けた彼女に名を呼ばれた瞬間ドクンッと心臓が跳ねた。

なんだ…この感覚は…

気が付くと彼女の手が俺の頬に触れていた。
頬の傷に触れ、そのまま指を這わせ唇に触れる。

――ドクンッ
また心臓が跳ねた。

「ち…ちど…!!」

頭が真っ白になるくらい
幸せな笑みを彼女が浮かべている。

――ドクンッドクンッ
心臓が飛び出して来そうなぐらいはねている。

「おかえりぃ…寂しかったぁ…」

そして彼女は俺の頭を抱き込んだ。

「――!?」
『おぉおぉお!ついにきたか?!』

教室中からどよめきが起こる。
頬に額に柔らかいモノが当たる。

―ドクンッドクンッドクンッドクンッ
心臓がうるさい。

「そーすけ…だぁいすき…」
「―ッ!?」

何かが
吹き飛んでしまいそうだった。

「こらっ!なにしてるの!!」

いつの間にか担任が戻って来ていた。
ため息を付きながら千鳥を起こしている。

今のは…なんだ…

ガタンと音がして千鳥が起きた。

担任が注意をして出て行く。
…とにかく千鳥を保健室に…
それだけを考えるようにして千鳥に声をかける。

「千鳥…その…具合でも悪いのか?」

勢い良く振り返った彼女の顔を見てもう俺は保健室などどうでもよくなってしまった。

少しでも長く君のその顔が見たくて上手くは出来なかったが声をかけ続けた。


いつか本当に
君にそう言ってもらえたら…
そんな事を考えながら。


END
*
彼夢の軍曹さん目線w彼目線は文字数超取られます(汗)ギリギリですよ(笑)
【2011/05/04 00:19 】 | フルメタ宗かな | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
七夕
「きらきらひかりゅ~おしょらのほしよ~」

藍奈の可愛い声と笹が揺れる音がする。
風邪が吹く度心地良い涼しさと窓に下がった風鈴が音を奏でた。

「藍奈~お願い事何にするの?」
「んとね~」
「わふっわふっ」
「はいはい…ぶんた。遊んであげるからちょっと待ってて~」
リビングでは二人と一匹が楽しそうだ。

二人はきゃぁきゃぁと騒ぎながら願い事を短冊に書き、笹につるした。

同日同時間帯
東京某第二ミスリル本社付近

「お願い事…」
「どうした宗介~?」

助手席で腕を組みながらぶつぶつ言っている宗介にクルツは運転しながら話しかけた。

「いや。今年もかなめに渡されたのだが何を書こうかと悩んでいる。」
「七夕の短冊か~懐かしいな~。別に叶う訳じゃないんだから何でもいいんじゃねの?」
「書きたいことがありすぎて…」
「珍しいなお前にしては」
「だが叶ってもらわねば困るものばかりだ。」
「じゃぁ一番を選べよ」

暫く目を閉じて宗介がなにやら考えている。
缶コーヒーを飲みながらクルツは鼻歌を歌っている。

「…世界平和」

ぽつりと呟いた宗介の言葉に危うくコーヒーを吹きそうになった。

「スケールでかいな!?おい!」
「まとめるとこうなった。」

なんとなく彼が考えていた事を理解したクルツは良いパパになったもんだと笑った。

「成る程ね…お。そろそろ自宅付近だろ」
「そうだな。クルツまた明日。」
「ほいよ!いつもの時間に迎えくっからな」
「了解した。」

時間はすでに24時を回って7月7日になった。
二人は寝ているだろうと静かに部屋に入る。

ぶんたが尻尾を振って出迎えた。
頭を撫でてやり、リビングへ入るとソファーに転がる二人の姿。

荷物を置きシャワーを済ませる。

二人をそれぞれベッドに運ぶと外で揺れている笹を見つけた。

「短冊をつけないとな。」

なんとなく呟いて窓を開ける。
ピンクと青の二枚の短冊が目に入った。


ぱぱがはやくかえってきますように あいな

宗介と藍奈、ぶんたが怪我や病気をしませんように かなめ

それを見た宗介はさっき書いた短冊にもう一言付け足してベッドへと向かった。


世界平和 かなめ、藍奈、ぶんたが幸せであるように。 宗介

END
*
ぶんたが最近萌え←
お母さんしてるかなちゃん好きです(*Pq′∀`*)
宗介だんだんパパになる感じかな☆
【2011/05/02 02:00 】 | フルメタ:宗かな:家族 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
彼夢
「かなめ…かなめ…今すぐ君の声が聞きたい。」

まっすぐな目をして
真剣に話す宗介。

「んー?そーすけぇ??」

手を伸ばして頬にふれる。
頬から唇に指を這わせ
柔らかさを確かめる。

そして満面の笑みで一言。

「おかえりぃ…寂しかったぁ…」

仕事終わったの?
怪我しなかった?
おなか空いてる?
シャワー浴びた?

いっぱいあるのに言葉が出ない。

優しく頭をなでてくれて
頬やおでこにキス。

心地いい。
このまま時間が止まればいいのに…
「そーすけ…だぁいすき…」



「…ど…さん!千鳥さん!」

肩を揺さぶられ、かなめはがたがたっと音を立てて椅子から立ち上がった。

「!!」

目の前には担任の先生。
そしてみんなの目が集まっている。

「低血圧なのは分かるけど、自習時間に寝ちゃだめでしょ!」
「…学校…」
「そうよ~まったく貴女らしくないわね。」
「す…すみません」
「さっきの寝言も…若いっていいわね…」
ぶつぶつと呟きながら先生は職員室に戻っていった。

「ね…寝言?」
「千鳥…その…具合でも悪いのか?」

「!!」

後ろから宗介の声
さっきの彼を思い出す。

(うそ!あれ夢!?やだ!寝言ってた…?!まさか!)

「ち…千鳥」
「なっなによ!」
「なっなんでもない!気にしないでくれ!」
「何でもないってなによ!!」
「いやっ…その…」

やたら顔の赤い二人は周りの目も
こっそり恭子に写真を撮られてることも気が付かない。

(かなちゃんにさっきの事言ったら爆発しちゃうかなぁ)

しかしいいものが撮れたと
少し離れたところで恭子は笑った。

デジカメの中には珍しい表情の宗介とかなめ。

「仲良しさんだねっ!かなちゃん」
「ちっちがうわよ!」


(夢は願望が現れるんだよなんて
今のかなちゃんには言えないけどね。)

はいはいと笑う恭子は一人そんなことを思った。


END

*
かなちゃん(ノ∀`)
学校で居眠り出来ないタイプだと思いつつ
やっぱり夢みてもらいました(笑)
次は軍曹さん目線で同じ話書きたいですw
【2011/04/30 11:58 】 | フルメタ宗かな | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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